頑張らなくていい、自分に「らしさ」を加える自己確立の哲学

わたしの姉は、いつも頑張る人。


現実を確かに生きることの出来る人。


わたしには、いつも姉が、毎日、毎日、今という瞬間を一生懸命に頑張って生きているように映る。


でも、姉は、

「私の性分なのよ」

と答える。


わたしには、その持って生まれた性格が羨ましい。


母の外交的なところと生き方の強さ、父の優しくて真面目さ。


父と母の良いところばかり。




その点、わたしは、


母の見栄っ張りでよく嘘をつくところ、父の気の弱さと内向的なところ。


父と母の悪いところばかり。



なんで、同じきょうだいでこんなに違うんだろうって思うことがあった。



「自分とはなんだろう?」


わたしの人生の大半は、こんなことを問い続ける人生でもあった。



こんなわたしは、姉と比較して、常に人生において現実を生きる上でのハンディキャップを感じてきた。


それは、私自身を否定する人生でもあった。


『コンプレックス』という言葉が、そのままわたし自身といっていいくらい。



桜梅桃李。


父は、いつもこの言葉が好きだった。


私を生きることの最上級な生き方。


わたし自身を生きる人生。


オンリーワン。



現実を生きることに対して心に感じるハンディーキャップ。


コンプレックス。


それらを克服するために回り道をしてきた人生。



もう、頑張ることから解放されたい。



頑張らなくていいんだよ。


姉の姿は、毎日を懸命に生きて頑張っている姿に映る。



でも、これが当たり前の姿なんだ。


頑張ろうとしなくていい。


頑張ることが当たり前なんだ。



だから、頑張ることは、頑張る事じゃあない。



「頑張ること」とは、


自分が現実を生きることに対して、大切な「らしさ」を味付けをすることなんだ。




「自分らしく生きる」ことの最上級を『桜梅桃李』と呼ぶ。




一人の人間が現実を確かに生きる自己確立の哲学。



『桜梅桃李』


父の大好きな言葉。


あなたは、今、「あなたらしい」生き方の最上級を懸命に闘っている。



わたしは、「あなたらしさ」の今というこの瞬間を心に刻む。


ありがとう。


おとうちゃん。



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【本因妙】:姉への感謝、家族の有難さを痛感した日

「私には、もうなんの後悔もないよ」


「精いっぱいお父ちゃんが、頑張っている姿を確かめることが出来たからね」


そう言って、わたしの姉は、自分の家族が暮らすオーストラリアへ向けて発った。


父が脳溢血で倒れて、すぐにアメリカから急遽、駆けつけてくれた。


アメリカには、オーストラリアから旅立ち、そこを働く地として選んだ自分の息子が暮らしている。


約3週間の予定で、子供の世話や働いている職場や旅行を楽しむはずだった。


しかし、アメリカでの姉と息子の親子の水入らずの3週間の予定の滞在も父が脳溢血で倒れたことによって、たった一日で帰らなければならなくなった。


そんな姉に対して、わたしは、申し訳ないと思った。


これまでの姉の苦労。


息子の念願がかなって夢のような企業へ就職できたこと。


その恩返しで、アメリカへ呼んでくれた子供。


3週間の姉にとって夢のような日々は、たった一日で終わってしまった。


でも、姉はそんなことに対する思いは、おくびにも出さない。


父に付添う姉の毎日の日々に変わった。


やること、出来る事は全部やった。


父の意識は戻らないまま。


わたしと姉は、父の病室で二人、たくさん話をした。


そして、泣いた。


姉に対する恩。


父に対する恩。


家族というものに対する有難さ。


最高の感謝。


それもこれも父が脳溢血で倒れたおかげ。


姉は、なんどもなんども眠ったままの父にいった。


「おとうちゃん、ありがとうね。」


「毎日、毎日、頑張ってくれてるね。」


「お父ちゃん!、おとうちゃん!」


なんどもなんども耳元で声をかけた。


「おとうちゃん、もっと、もっと、話したかったね。」


今年、5月には、オーストラリアから日本に帰ってきて、お父ちゃんたちのそばで暮らはずだった。



そして、一昨日、もう一人の子供であるオーストラリアで暮らす娘の大学の卒業式へ出席するために、帰っていった。


帰る日の前日、父の寝ている病室で、姉は、私に、


「精いっぱいのことはしたから、後悔はないよ」


「あとは、お父ちゃんの生命力を信じるだけだね」


そう、明るく力強く言った。


わたしは、ただ、ただ、姉に感謝の気持ちでいっぱいになった。


こんなに凄い姉が家族として側にいてくれたこと。


わたしは、本当に幸せだ。


お姉ちゃん、ありがとう・・・。


感謝の涙でいっぱいになった。


父は、今も毎日、自分の命と懸命に闘っている。


だから、私も負けない。


本因妙。








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【本因妙】:全ての過去を『今』を生きる宝に変えることの出来る信仰

一体、己の過去とどこで折り合い、けじめを付ければよいのだろう。


負わされた過去。


自ら背負った過去。


負わされなければならなかった過去。


自ら負わなければならなった過去。


宿命というもの。


宿業といわれるもの。


親が死んでから?


親が生きている間?


子の苦しみ。


親の苦しみ。


親が与え続けた子への苦しみ。


そして、子が親へ続ける与える苦しみ。


もう、終わった。


生きている間にすべては終わった。


親の確かな愛情を探し続けた過去の記憶。


今、確かに愛されているという実感。


本因妙。


過去は、すべて清算された。


確かな過去の足跡。


私自身が生きてきた人生だ。


全てが、私自身の宝。


始まり。


今!











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こうなるように人生はできている:『人間万事塞翁が馬』

未明の早朝、救急車のサイレンの音が、だんだん近づいてきて止んだ。


しばらく音は、止まったままだ。


今、誰かが、救急車を必要としている。





あの時。


1月14日の土曜日。


父も同じように救急車で運ばれた。


脳溢血。


それ以来、父の時間は止まったまま。


それでも、前に進むしかない。


眠ったままの父の姿。


いや、父の時間は止まってなんていない。


今、止まった時間を進ませようとして必死で闘っているんだ。


懸命に闘っている。


父は、今、一生懸命に闘っている。


一生懸命に自分の命を繋ごうとして、呼吸をしている。


「お父ちゃん、苦しいね。」


「お父ちゃん、今、何が出来る?」


「今日もみんなが、お父ちゃんを応援してくれているよ。」



時々、お父ちゃんに対して、申し訳ない思いでいっぱいになる。


あの時、もっと、父にやさしくしてあげればよかった。


父を理解したいがために、父に強く言いすぎて、きっとお父ちゃんを苦しめたことだろうね。


父に、私をもっと理解してほしいがために、父と喧嘩したことを許してね。


ごめんね。


わたしは、もっと、もっと、あなたと話がしたかった。


あなたと、わたしが生きてきた過去をすべて清算して、和解したかった。


そして、わたしは父によって、救われたかった。



でも、今、こうして眠ったままの父と病室で心行くまで話ができる。



『人間万事塞翁が馬』


人生は、すべてこうなるようにできているんだね。



こうなったのも全部誰のせいでもない。


お父ちゃんは、きっと、わたしのことを許してくれるよね。


毎日、毎日、私は、お父ちゃんのお蔭で、成長させていただいている。


眠ったままの父。


今、真剣勝負なんだ。


奇跡が起きる事なんて、もう、考えたりしない。


奇跡を起こすことなんてことも考えない。


1日、1日、真剣勝負の闘い。


その結果を信じることだけ。


「お父ちゃん!


「今日も、頑張るからね!」


「ありがとうね」




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絶対に、あきらめないよ!

いつも帰る実家には、今、父の姿は無い。


いつもは、父が居るのに居ないみたいな、全く存在感の無い父。


とっても無口な父。


いつも本ばかり読んで、母から面倒くさそうに扱われていたけど・・・。


でも、あれで結構、仲良かったよね。



さっき、ネットでスカイプをしたけど、カメラに映る向こうに、父の姿が無いのが、やっぱり不思議に映った。


なんで、折角、元気になったはずの父が、居ないんだろう。


全く気の利いた言葉一つ言うことのない、無口で存在感の薄い父。



それなのに、そのフレームの中に居なければならない父。


今、居てほしい。


元気な姿でいてほしい。


父と母が、揃っていてほしい・・・。



そうか。


でも、やっぱり、父は、今、意識の無いまま、病院のベットに居るんだ。




昨日、口から酸素を送る管が外された。


今は、チューブで鼻から酸素を取り入れている。


お父ちゃん、今日も頑張っているね。


自分で呼吸することが少し難しくなった。



昨日は、しんどかっただろうね。



でも、頑張ってくれたんだね。



毎日、お父ちゃんのところへ通うよ。



お父ちゃんが、病室のベットで懸命に、「命」と闘っている。


自分自身と闘っている。


そう思うと、私だって、今という現実に負けてなんかいられない。


ありがとうね。


いつも元気をもらっている。


お父ちゃん、ありがとう。


お父ちゃんが、いつか必ず眠りから目を覚ますことをきっと信じてるから。


絶対に、あきらめないよね。


絶対に、あきらめないよ!


おとうちゃん!


今、己の生命に現実を生きるための確かな哲学を更に確立できる。


その瞬間(とき)。



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何も言わない父が、今、わたしに語る現実の姿

いくつになっても、親が生きている限り、私は子供。


わたしは、お父ちゃんの子供。


お父ちゃん。


自分は、いつになったら親より、親らしくなることが出来るんだろうね。


でも、こうしてお父ちゃんと呼んでいる私は、やっぱり、あなたの子供。


こうして病室で意識の無いまま寝ている父。


でも、今、懸命に自分の病と闘っている。


世界の誰よりも、今、一番頑張っているのは、私の父。


お父ちゃん!


何も言わない父。


口からは酸素を取り入れるための管が入っている。


眠ったままの父。


でも、今、父の気持ちが一番よくわかる。


一生懸命に子供の為に、人生を生きてきた父。



何も言わない父なのに、私には、父がこれまで私に言いたかったことがよくわかる。


こんな姿にならなければ、私には、父のことを理解することが出来なかった。


お父ちゃん、本当にごめんね。


親不孝なわたしを許してね。



明日も会いに行くよ。


お父ちゃんを信じているからね。


生きようとして懸命に闘っているお父ちゃんの姿から勇気が湧いてくる。


絶対に、どこまでも、奇跡を起こしてくれることを信じる。


そのために、わたしに出来る事をさせてね。


お父ちゃん。


今、苦しいね。


今、辛いね。


でも、今、生きようとしてくれてるんだね。



頑張っているんだね。


ありがとう。


また、明日。

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優しは力なり:「お父ちゃん、今日も行ってくるからね」

父は、いつも優しかった。

でも、その優しさだけの父が、物足りなかった。

父が嫌いだった。

父に反抗してきた。

父を憎んできた。

父と言い争ってきた。


なんとか父を理解したかった。

なんとか父に理解してもらいたかった。



結局、何もわかっていなかったのは、私自身だったのだ。


父の本当の優しさ。


父の本当の大きさ。


父の深い深い苦しみ。



お父ちゃん。



「優しは力なり」



お父ちゃんの本当の勇気。



わかったよ。


教えてくれてありがとう。



聞いてくれている?



ありがとう。


お父ちゃん、きっと、きっとね。


今日も、頑張っているお父ちゃんのお蔭で頑張れる私。


行ってくるね。




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父よ! お父ちゃん! ありがとう!

今、父は懸命に闘っている。


脳溢血で倒れた父。


折角、元気になったのに。


その矢先に、また、2度目の脳出血。


1月14日の土曜日。

わたしが、しばらく風邪を引いて寝込んでいて、やっと起き上がれるようになった。


そんな昼下がりに、母からの電話が鳴った。



お父ちゃんが、救急車で運ばれた。


すぐさま、私は担ぎ込まれた病院へ車を走らせた。


「また、倒れたのか・・・。」



お父ちゃん! 生きててね。



病院へ少し遅れて駆け付けた。



父は、検査を受けていた。



救急で運ばれた病院の椅子には、母と妹が、心配そうな顔して座っていた。


その日から、父の時間は止まった。



父よ!


父よ!



お父ちゃん!


わたしは、まだ、あなたとたくさん話をしたい。


まだ、まだ、あなたのことをもっと理解したかった。


まだ、まだ、私のことを理解してほしかった。


お父ちゃん!


絶対にこのままいかないで!


今、お父ちゃんにとっての試練。


今、お父ちゃんは、懸命に闘っている。


お父ちゃん!


わたしも負けない!


きっと、お父ちゃんをどこまでも信じるからね。


お父ちゃんの生命力をどこまでもどこまで疑わないからね。


頑張るからね。


毎日、毎日、お父ちゃんが闘っている姿を応援するからね。


今だね。


今しかないね。


もう、泣かないからね。


泣く暇があったら、お父ちゃんに負けないくらい、私も今というこの現実を、どこまでも戦いきるからね。



きっと、きっと。


信じてるよ。


お父ちゃん!




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