大河の一滴 五木寛之<心に残る言葉

大河の一滴 
         五木寛之原作・エッセイ集/幻冬舎

エッセイ集のタイトルですが、大河の一滴の、「一滴」は、「いってき」と呼めますが、
「ひとしずく」とも読めます。

このエッセイ集を読んだ時、「大河」の響きは、
私のなかで「命」であり「生命」と同じもののように思えました。

川の流れから、大河へ。

大河の流れに比べれば、たったの一滴(ひとしずく)。

たった一滴、されど一滴。

ただの人生、されど人生。

ほんの些細な、どうでも良い、なんでもないことも、
感じる人の考え方の違い、哲学の違い、生命の違いによって、
随分意味が変わるものです。

「たった、一滴、されど一滴。」
しかし、このたった「一滴」が無ければ、決して「大河」にはならない。

生きることも、たったひとしずくを、己の心の中に貯めていくことの
ように思えます。

そして、その、一滴、一滴が己の心を満たしていく。

その心を十分満たされて溢れ出た、そのこぼれ落ちたひとしずくが、
私を通して、人に伝わる心の力に変わるのかな?
なんて思ったりします。

でも、この大切な、たった一滴を、干上がらせないように、
心の中に貯め続けることは用意でないことは解ります。

常に一瞬、一瞬、今を真剣に生きることによってのみ、
心の中の一滴がやがては大河につながる流れへ変わるまで、
多くの困難を乗り越えていかなければならないのだと。

「幸せのひとしずく」というこのブログのタイトル。

この「ひとしずく」の大切さと重さを己の中に日々、刻むことによって
本当の「幸せ」を摘みとることが一つ、また一つ出来るのではないかと感じます。


私の中で、最も大切にしている「五木 寛之氏」の著作は、
「青春の門」。

その当時の記憶や匂い、景色までが鮮やかに記憶の中に残っています。
記憶というよりも、私の心の中、
そして生き方にまで影響を与えているのかもしれません

優れた人たち、尊敬すべき作家の想像力や能力と言うものは、
人間の領域を超えているのではないかと思うときがあります。

ある作家は、
「何かに操られているように、後ろから押されるように書かされている。」と、
書いている本人でさえ、そのような錯覚にとらわれるようなこともあるようです。

■五木寛之の原作を安田成美主演で映画化した
ヒューマンドラマポニーキャニオン 『大河の一滴』



■大河の一滴

著者: 五木寛之  出版社: 幻冬舎





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