過去の消せない記憶【心の棘】 

『私を、殺す気かーっ!』

小学校の4年の時に、担任の男性教諭から、言われた言葉。

とは言っても、まさか、本当に殺すようなことをしたわけではありせん。

でも、その時、その当時、その言われた、言葉に対して、その後どんな、反応、態度を示したのかよく記憶にありません。

また、その時に、どんな気持ちだったのか、いわれた言葉の、その瞬間のあの荒々しい、語気の強さは、今でも、鮮明に覚えています。

『私を殺す気かー!』 

子供が感じ取るものは、大人より本能的に、その空気と本質を感じ取れる能力を備えているのかもしれません。

あのときの、言葉は、「ただ」の怒りでした。

あの時、私は、休み時間に、私を含めた数人の友達とその担任の先生のいる机の周りで遊んでいました。

何人かと、じゃれて、遊んでいる間に私の体が、机のそばで立っていた先生の体の後ろの、お尻の辺りから、ぶつかって、しまったのです。

その拍子に、先生がバランスを崩して、少し、よろけて机にお腹をぶつけたその瞬間に、私のほうを振り返って、『私を殺す気か!』と、怒鳴られたのです。

その瞬間の光景だけが今でも、記憶に鮮明にとどめられているのです。 

担任の教師に対する思い出は、ありません。

今、思うと、その時に私は、子供心に相当、その言葉にショックを受けたのだろうと思います。

だから、自分で自分を保つために忘れようとしたのかもしれません。

子供がそんなことを出来るかどうかわかりませんが・・・。

その言葉が出た瞬間の記憶だけは、消えないのです。

はっきり言って、私には、ひどい言葉の暴力に感じられる程だったのでしょう。

体についた傷には、消せる傷と消せない傷がある。

それと同じように、心の傷にも消せない傷がある。

年をいくら重ねても、大人になっても消えない子供のときの記憶。

消せない心の傷は、その痛みの大きさを物語っているのでしょう。

でも、その傷は、今では、過去の事実を私の中で確認できる写真のようなものになっています。

心の棘。  

大げさかも知れませんが、時々、その光景が、何かの拍子に過去の記憶の中から這い上がってくるのは、私の人生に、この言葉、『私を殺す気か!』 は影響を与得ているということにもなるのかもしれません。

生きるということの上に、常に迫られている選択肢。

でも、その言葉、消えない傷、過去の記憶を、幸せの「因」にするのか不幸へとつながる見せたくないただの暗い嫌な記憶として心の底に埋めてしまうのかは、チクチクと痛む瞬間のその時に、その意味がある事としてとらえられるかどうかにかかっているのかもしれません。

戻される過去の記憶には、何かしら今に必要なメッセージがあるのかもしれませんね。

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2009-01-22 木  17:15:54 |  URL |  # [編集]
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