他人の不幸の上に自らの幸福を築くことはできない


涅槃経の成立は釈尊滅後700年ころといわれる。そこには「一闡提」と呼ばれる人々が登場する。皆が成仏しても、最後まで成仏は不可能であるとされた

一闡提とは梵語「イッチャンティカ」の音写である。名聞・利養を貪る者との意。名声におぼれ、私腹を肥やす。まさに「師子身中の虫」である。涅槃経は当時の教団が直面していた危機を物語っている、との見方もある

エゴイズムは誰にもある。しかも、才能があればあるほど、その手口は巧妙となり、我欲が及ぼす被害も大きくなる。極悪人が怖い顔をしているとは限らない。だから見分けがたく、だまされやすい。一闡提の悪とは、カントが指摘した人間存在の基底に巣くう「根源悪」にも通じよう

「100年に1度」といわれる世界不況。これも、自分さえ儲かればいいとの“強欲資本主義”の暴走が大きな原因だ。今や時代そのものが、一闡提と化していないか

他人の不幸の上に、自らの幸福を築いてはならない」――池田名誉会長が常々、青年に語ってやまない指針である。生きている以上、エゴイズムの“根絶”は不可能だろう。しかし“克服”は可能である。それには、日々の自己鍛錬が欠かせない。人間革命は、永久革命である。(裕)

【聖教新聞】 「名字の言」より



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