生きていてよかった


喧嘩した。

そのあと、しばらくして、電話した。

「いつも辛くあたって、ごめんね。」

「・・・いいのよ、 あなたの気持ちは、分ってるから・・・、ありがとう。」

その「ありがとう」を聞いたとき、涙が出た。

嬉しかった。

どんな言葉よりもうれしかった。

そして、「申し訳ない」という思いでいっぱいになった。

人間と人間。

その中にある大切なもの。

人間の中にある人それぞれの思い。

一人の人間の中の思いと一人の人間の中の思い。

ありがとうという言葉に、見えない互いの深い所にある思いと思いがつながったように感じた。

あきらめない。

生きていることが、生きてきたことが、ほんの少し報われた瞬間なのかもしれない。

生きていて良かった。

だから、これからも生きていける。

人間として、人間らしく。

この世で人間として生きる私が、私であることの理由。

だから、これからもあきらめない。

自分の中の思いを決してあきらめない。

己の中から湧いてくる感謝の気持ち。

「ありがとう。」

生きていて良かった。

人間生きているだけで丸儲け。

無明に生きる人間に灯りをともす、原因と結果に基づく哲学。



今を生きる

Copyright © 桜梅桃李・世界に一冊のメモ帳 All Rights Reserved. Powered By FC2. 
skin:*cuteblog*