ただ今臨終:一味違う人生の醍醐味っていうのを楽しむ


秋のシーズンは、「味覚の秋」とも言われます。

美味しい物には、美味しいわけがある。

なんで、あんな渋い柿が、甘くなるのか。

昨日、その地方の美味しい特産物をつかって料理を作る番組があった。

渋柿を干すと渋みが抜けて、甘くなる。

甘い柿を干しても、更に美味しい柿になるわけではない。

美味しいものって、簡単なようなで簡単に作れない。

味わい深い美味しさって言うのは、一言で言えば「うまい!」なんだけど、その言葉の中には、たくさんの美味しさを表現する言葉が、隠されている。

人間の味っていうのも、人間社会の中で生きてゆく人生を重ねるごとに、酸いも甘いも、苦いもしょっぱいも味という味を全部体験して来た人は、やっぱり一味違う。

私達の哲学は、一味違う人生の醍醐味っていうのを楽しむために、苦労を苦労と厭わずに現実を生きている今というこの瞬間を、一生懸命に生きる哲学。

「ただ今臨終」の精神。

【名字の言】:2011年 11月6日(日)

 「柿むく手 母のごとくに 柿をむく」(西東三鬼)。たわわに実った秋の味覚に、母と過ごした郷里を思い出す人も多かろう。

渋柿は渋味が強く、とても食べられない。タンニンと呼ばれる成分のためだ。だが柿を日光に触れさせたり、ヘタの部分を焼酎につけて寝かすことで、タンニンの渋味が抑えられ、おいしく味わうことができる。「渋味」を「甘味」に――「苦」を「楽」に転じゆく人生のドラマに重ねたくもなる。

岩手・釜石市に“地域のお母さん”と親われる友がいる。89歳。これまで実った弘教は100世帯を超える。米も買えないほどの経済苦、長女の末期がんも、全て信心根本に乗り越えてきた。だが今回の津波は、自宅も、50年以上経営してきた飲食店も一瞬で奪った。

それでも婦人はほほ笑む。「苦労したから強くなれたし、折伏もできた。幸せですよ。信心のおかげ。次の目標? 震災を乗り越えて、信心の力を証明すること」。仮設住宅に住みながら、訪れる友に仏法を語る日々だ。

「苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ」(御書1143ページ)。苦も楽も味わってこそ、人の喜び悲しみが分かる。信仰の偉大さは、そこにある。「渋」が「甘」に変わる日が必ず来る。(之)




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